業者選びのポイント
一番重要なのは太陽電池パネル(モジュール)の取付です!
太陽光発電システムの専門店は現在でもまだまだ少ないのが現状。数年前までは訪問販売会社とテレフォンアポインターによる電話営業会社によって販売される太陽光発電システムを契約される方が多くを占めていました。
最近では、屋根工事店、電気工事店、その他建設関連業者は当然ですが、全く関連のない業界からの参入も目立つようになってきました。
実は、太陽光の設置に公的な資格は必要なく、太陽光メーカーの施工研修を受ければ誰でも、どんな会社でも取付けることが許されるのです。太陽光発電システムを販売する会社のホームページを見ると分かりますが「メーカー施工研修の修了者が工事を行っています」と書かれています。
メーカーの施工研修っていったいどんな内容かご存知ですか?
メーカーの施工研修は一般的に1~2日間メーカーの研修施設にて、太陽光についての基礎知識を学び、実技研修が行われます。経験は問われず、支持金具(架台を屋根面に固定する金具)を取り付ける実習メニューなどを受けますが、瓦などの屋根材を生まれて初めて触る人も、瓦に穴を開けたり、削ったりしています。屋根工事業者から言わせると「とんでもない」話です。
※陶器平板瓦へ支持瓦を取り付けている様子
※陶器S形瓦へ支持金具を取り付けるために瓦を削っている様子
上の写真をごらんいただくと分かりますが、架台を屋根に固定する支持金具や支持瓦を取り付けるには、たくさんの瓦を一度取り外し、金具などを取付けるために瓦を削ったり、高さ調整を行ったりします。
あなたはこの仕事を数時間の研修を受けただけの人(瓦に関する知識や施工経験、屋根の雨仕舞に精通していない人)に任せられますか?
太陽光発電って聞くと電気製品のイメージがあり、電気屋さんが取付けるのがベストと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そうではありません。
太陽光発電システムの専門店で確かな知識と経験豊富な各工程の専門業者にて取付けるのがベストです。
●太陽光発電システムの専門店の基本的な施工体制
太陽電池パネル取付 [屋根工事業者] ※施工ID取得
+
配線・パワーコンディショナー取付 [電気工事店] ※施工ID取得
+
電力受給作業(系統連系) [電力会社(中部電力)]
<工種別 専門工事>が基本です。
~利益優先のために研修を受けただけの素人が工事を行うのは危険です~
「メーカー施工研修」は太陽光の基礎知識を学び、各メーカーが認める施工方法を
理解し修得するに必要なステップですが、屋根材(瓦など)を剥がしたり、戻したり、穴を開けたりするノウハウを学ぶ場ではありません。
メーカー10年保証を受けるために最低限度受けなければならない研修(施工ID取得)であり、施工品質を保証するものではありません。
車を購入するとき、家を購入するとき、業者選びでみなさんは何を重要視しますか?
価格ですか?デザインですか?施工品質ですか?保証ですか?業者(販売店)の信頼性ですか?